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HLHSで天使になった直輝のDIARY
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★2006/07/15 (Sat)
きれいな体にしてもらうまでの間、また6階の応接室で待つ。胸もちゃんと閉じてもらおうね・・・・。
「お子さんは大変重症な病気だったわけで、できたら解剖をお願いしたいのですが・・・・・。」とても
すまなそうに、やぎ先生。パパは、「これ以上、傷つけるのは、もう、かわいそうなんで・・・。」
丁寧にお断りした。 病気で苦しんでいる子がいるのはわかるけど、今の私達には無理な話だった。

地下の霊安室・・・・。一度、ここの入り口を見つけてしまったことがあった。ここへは来たくないね・・・・。
そう話していたのはいつだっけ・・・・?
病院のバスタオル。グリーンの。いつも直輝の上にお布団代わりにかけてもらっていたやつだ。
「今、おばあちゃん達がお洋服持ってきてくれるからね・・・・。」そういって、直輝を抱っこして、ずっと
待っていた。直輝はとっても安らかな顔をしていた・・・・・・。それに、なんだか大人びた顔だった。
葬儀屋さんも、「しっかりとした、いいお顔してますね。」と誉めていたくらい・・・・。
そうだ、へその緒は?看護婦さんに聞くと、「まだついてるみたいね・・。」つけたまま旅立ったのね。

大勢の医師や、看護婦さんがお別れに来てくれた。儀式みたいなものなんだろうけど。
2階のICUの看護婦さんとは、直接しゃべったことはないけれど、何人かの人が直輝のために泣いてくれていた。「なおちゃん。がんばって、がんばったね・・・・。ほんとにがんばったね・・。」と・・・。
ありがとう。看護婦さん。よかったね・・・。直輝。やさしくしてもらえて。
車に乗り込んでから、やぎ先生にありがとうございました・・・と、頭を下げる。ずっと、見えなくなるまで
先生はやさしいまなざしで、直輝を見送ってくれた。

お家に帰ってきたよ。直輝のお家だよ。ベッドも、お布団もなにもないけど、ママが使っていた大きなクッションの上に寝かせてあげた。今日は三人で、ゆっくり眠ろうね。
明日がお葬式。今晩だけしか一緒に眠れない。もっと、もっと一緒にいたいのに・・・・。
直輝の顔や、体が変色してしまわないように、保冷剤をタオルにくるんであてていた。冷たいけど我慢してね・・・・。

パパは「こんなことしかやってあげられないけど・・・・・。」といって、
まるでオムツがえをするように、何度も何度も取り替えてあげていた。

お葬式はパパの実家で、お坊さんを呼んで行った。うちは、特に信じている宗教はないのだけれど、
昔からのお付き合いのあるお寺だったから、直輝にもかいみょうがついた。

”輝岳嬰子”すごいよね。赤ちゃんなのにつけてもらえるなんて・・・・・。
お別れの場面では、みんなが泣いた。驚いたことに、葬儀屋さんの若い方の人まで泣いてくれた。
直輝がさびしくないように、いろいろなものを入れてあげたよ。お洋服もたくさんね。

これからは、お空から、パパとママを見守っていてね・・・・・・・。

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